錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

事故を起こしてしまった時の初期対応

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皆様こんにちは。

先日、東京で桜の開花宣言が出ましたね。これは平年より5日ほど早いそうです。
他県ではまだ開花していない所が多いようですが、あと10日ほどで見ごろを迎えるそうです。
お花見の予定を組まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本日「3月24日」は「世界結核デー」です。
世界結核デーは世界保健機関が1997年に制定しました。
1882年の今日、ドイツの医師であり細菌学者でもあるロベルト・コッホ博士が結核菌を発見しました。
その後、医学の進歩で克服されたかに見えていた結核が再び猛威を振るい始めたことから、結核の撲滅を目指して結核抑圧への協力を世界中に呼びかけています。
日本では9月24日から30日を「結核予防週間」としています。

先日、あるお客様から「自動車事故を起こした」と連絡をいただきました。
幸い双方にケガはなく物損事故になりましたが、事故を起こした直後ということもあり、かなり動揺されている状況でした。

交通事故に巻き込まれないで済めば、そうありたいものですが、事故やトラブルはある日突然起こるものです。
また、人生の中でそう何度も経験することではないので慣れるものではありません。逆に慣れてしまっては困ります!

車を運転するということは、常に事故を起こす可能性があります。
大切なのは、事故を起こしてしまった時にすべき初期の対応です。
後になってから「あの時ああするば良かった...」と後悔するケースは多いようです。
以前のブログでも少し触れましたが、交通事故の対応方法について書きたいと思います。

■交通事故で加害者になってしまったときの対応

1、交通事故が発生したら、まず負傷者を救護
2、警察への届出は必ずする
3、事故現場の状況を確認
4、相手方との連絡先の交換
5、損害保険会社へ事故の報告
6、被害者にお見舞いとお詫びを


1、交通事故が発生したら、まず負傷者を救護

交通事故は大きく分けて、人身事故と物損事故の2つです。
人身事故の場合、言うまでもありませんが真っ先にしなければならないのは、負傷者の救護と119番への連絡が第一です。
当たり前と思われるかもしれませんが、交通事故を起こしてしまった場合、理屈では分かっていますが慌ててしまってなかなか冷静な判断ができないものなのです。
初動の一歩は警察でも保険会社でもなく、負傷者がいるならまずその救護です。
これは道路交通法でも定められていることです。

次に二次災害の防止です。負傷者がいない場合はここからが初動になりますが、さらに事故が発生しないように、他の車両の交通の妨げにならない場所に車を移動させます。
必ずしも車を動かせる状況にあるとはあぎりません。動かない場合は、ハザードランプの点滅や停止表示機材等を使用して後続車に注意を促します。
特に高速道路では後続車が高速で走ってくるため、車を動かせないようならこれらの処置を取ったら車内に残らないようにしてください。


2、警察への届出は必ずする

警察への届出は、人身事故であれば必須、物損事故であっても基本的に警察へ届けるものと思ってください。
自分の方が過失割合、つまり自分の落ち度の割合が高いと思っていても、冷静に事故状況を検証してみたら実は逆だったなんてこともあります。
事故の事実や状況を形に残しておくためにも警察への届出は必須です。これは自分が加害者でも被害者でも同じことが言えます。
事故を起こした瞬間はパニックになり迷うことがあるかもしれません。迷ったときは基本的な方法を取るようにしましょう。


3、事故現場の状況を確認

警察へ届け出たら、交通事故の状況や場所、負傷者や物の損害の状況などを伝えて指示を受けて下さい。
実況検分が行われると思いますが、事故の状況を分かる範囲で正確に伝えましょう。この時に自分が思うことは意見としてしっかり伝えて下さい。
自分が加害者という状況で、相手が救急車で運ばれるような状況になっている場合、野次馬も集まってきますから事故現場ではさらし者状態になることもあります。
気の弱い人だと、その場から早く逃れたい気持ちで「はいはい」と言って済ましてしまうこともあるかもしれません。
これは非常に危険なことで、後になってから実は状況が違うと言っても主張が通りにくくなってしまいますので、現場でしっかり自分の意見を主張することが大切です。

現場ではなかなか余裕がないと思いますが、目撃者がいる場合はその人の氏名、連絡先、事故の証言などをお願いしましょう。
最近では事故があるとスマートフォンなどで動画や写真を撮る人もいます。加害者側としては面白がって撮影されるのは気分のいいものではありませんが、それでも相手方と主張が食い違うケースでは、第三者の動画や写真などが役に立つことも考えられるので、頭に入れておきましょう。

また、時間が経過すると記憶があいまいになりますし、事故の状況を示すもの、例えば路面のスリップ痕などもなくなってしまいますので、現場の写真を撮るなどして状況を残しておくことも大切です。


4、相手方との連絡先の交換

事故の大きさに関わらず、必ず相手方と連絡先の交換をしておきましょう。
後で損害保険会社へ事故の報告をする際に相手の情報も伝えるとスムーズに進みます。
確認する内容は相手の氏名・住所・連絡先・車の登録番号を聞いてメモしてください。相手の方が名刺などを持っている場合は1枚いただいとくとよいでしょう。


5、損害保険会社へ事故の報告

交通事故に遭ったら、損害保険会社あるいは保険代理店へ事故報告を行ってください。その上で今後の指示を仰いで下さい。
たまに、「軽微な物損事故だから自動車保険は使わないほうがいいだろう」と報告しない人もいらっしゃいますが、保険会社に事故報告した段階で翌年の自動車保険料が高くなるわけではありません。
事故の報告が早くて問題になることはありませんが、遅いと保険会社の対応も後手になってしまいます。
被害者から「対応が遅い!」と言われることは決して良いことではありません。
相手方との連絡先の交換と同様に事故の大きさに関わらず、事故の報告するとともに相談するようにしましょう。


6、被害者にお見舞いとお詫びを

これは事故の早期解決をするにあたって重要なことです。
人身事故の場合、その後の被害者へのお見舞いをすることによって事故解決がスムーズに行われることが多いです。
たまに「保険会社に任せているから」とお見舞いに行かない人がいますが...保険会社は交通事故の示談交渉や事故処理のお手伝いはしてくれます。しかし、最終的に示談をするのは事故の当事者同士なのです。
被害者に後になって「一度もお見舞いに来なかった」と言われても時間は巻き戻せません。加害者が事故を起こしてしまったのは事実なのです。気が重いのは分かりますが、早期解決のためにも誠意を持って相手にお詫びをするようにしましょう。


事故は無いに越したことはありませんが、運転する以上起こしてしまう可能性は常に付きまといます。
いざという時に少しでも冷静に対応できるように上記のことを頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。

大谷