錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

火災が起きた際の間違った行動!

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皆様こんにちは。

12月に入ったと思ったらあっという間に12日!
毎年のことながら、さすが師走だな感じる今日このごろでございます。

ここ最近、冷え込みが厳しくなると同時に空気も乾燥していますね。
湿度30%台という日も珍しくありません。

このような乾燥した時期に気を付けたいのが「火の始末」ですね。
この時期は火災のニュースが毎日のように出てきます。
火事は災害の中でも身近なものといっていいでしょう。
「いざという時」に間違った対応をしてしまい、全焼のような大きな火災にならないように、覚えておいていただきたいことを書きたいと思います。


天ぷら・揚げ物火災に水気はNG


放火を除く、建物火災の出火原因の第1位なのが「コンロ火災」と言われています。
特に天ぷら揚げ物をしている時の火災発生が多く見られます。
油を使うということから炎が大きくなる傾向があり、慌ててしまって消火方法の間違えによってさらに状況を悪化させてしまうことがあります。
さらに、調理と同時に複数の火事をこなしていた場合に、うっかり放置してしまって、高温となった油が自然発火してしまうというケースもあります。

油が原因の火に対しての消火方法の間違いの主なもので、消火に水を使う、または水分を含んだ野菜などを投げ入れるなどの行為は絶対にNGです。
着火した高温の油に水が触れると、瞬間に蒸発した水の爆発現象が起きて、火勢が広がり、周囲に高温の火の点いた油が飛び散る結果となります。
布に水を浸して火元に被せるというのは効果がありますが、水が垂れないようにきちんと絞っておくことが必要です。
しかし、火が上がっている状況でタオルを絞って...なんてやってられる余裕はないと思いますので、コンロの近くに「油火災対応」の消火器を用意して、すぐに初期消火できるようにしておくことをおすすめします。


消火器なら何でも対応できると考えるのはNG


家庭用の消火器で「ABC粉末消火器」を常備しているご家庭は多いかと思います。
これ以外に「ABC強化液消火器」「水消火器」などがあります。
このABCとは、「普通火災(木や紙)」「油火災(天ぷら油など)」「電気火災(漏電など)」に対応できるという意味です。
水消火器」は「油火災」「電気火災」には使用できません。
また、粉末消火器は消火力はありますが、一瞬で視界が無くなり、火元に正確に命中させる難しさがあります。
そして、高温状態の油が再発火する可能性もあり、消火後の後始末が大変という欠点もあります。

最近では「台所用消火器」と呼ばれる便利な商品があり、油火災の初期消火に対し非常に効果的で、コンパクトでスペースをとらない、後始末が簡単(お酢を使ったものなど)などの長所があります。
集合住宅などでは廊下や屋外に消火器を設置している所も多いですが、それとは別に、各戸の台所に必ず初期消火用の小型消火器を用意しておくことで、集合住宅全体の火災リスクを下げることができるということを知っておきましょう。


寝タバコや洗濯物の部屋干しにも注意を!


天気が悪い日や外に出したくない下着類などの乾燥に、部屋干しをする方は多いかと思います。
ストーブなどの電熱器の近くに衣類をかけるとか、コタツの中に洗濯物を入れるなどの行為による火災発生は後を絶ちません。
出火原因の第3位になるストーブによるものは、その多くが周囲の物に触れることで火災が発生しています。
コタツからの出火も、点けていることを忘れてしまっているケースがあり、コタツの中に入れてあった衣類から出火してしまいます。
エアコンを使用する場合は風向きを真下に調整して、真下に衣類を置くなどして乾燥させましょう。
お風呂場に換気・乾燥などの機能が付いている場合はお風呂場で干すのが安全ですね。

喫煙人口が以前より減っているとはいえ、火災の原因の上位にいるのが「タバコ」による火災です。
主に「消したつもり」でいたものが他のものに燃え移ったり、寝る前に一服して火が点いたまま寝てしまって火災になるケースが多いとされています。
室内で吸う場合は吸う場所を決めておき、灰皿に水を引くなど、最低限の予防策をしておきましょう。


まとめ


自宅で火災が発生した場合には極力、初期消火で食い止めるべきなのですが、火勢が天井や壁など広範囲に火が燃え移る状況になった場合は、一般の消火器程度では消火できないと考えていいでしょう。
財産よりも人命を優先するため、無理はせずに避難を考え屋外に脱出するようにしましょう。
幸せな生活を一瞬で奪い去る「火災」を起こさないように常に防火意識を持ち、生活をしていきましょう。

大谷