錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

自転車に乗る際も保険加入をおすすめします!

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皆様こんにちは。

9月も後半になり、外は秋らしい空気になってきましたね。
天気のいい日にはサイクリングに出かける方もいらっしゃると思います。

近年、健康志向も相まってか、いろいろなタイプの自転車で走行する人を見かけるようになりました。
電動自転車サイクリング用自転車のように割と力をかけて漕がなくても、以前よりスピードが出る自転車を子育て中の方や比較的高齢の方まで利用するようになっていますね!

その反面、以前ブログでも書きましたが、自転車での事故が社会問題として取り上げられることも増えてきました。
交通事故に関連するご相談でも、自転車に関するものについては、被害者側、加害者側問わず件数が増えているようです。

特にここ最近では自転車でも楽にスピードが出るタイプのものが増えてきていますので、事故に遭ってしまった場合、対歩行者はもちろんですが、対自転車・対自動車でも重い後遺症が残るなどして、高額な賠償金が発生することも増加しています。

自転車は道路運送車両法上にいう「軽車両」の一種に該当し、自動車の場合のように自動車損害賠償保障法の適用がなく、賠償責任保険への加入が義務化されていません
自転車事故が発生した場合のリスクとして、特に加害者とされる側が補償されない可能性が高いところにあるのだと思われます。
自転車は未成年者による運転で事故が発生することも多く、加害者側の親の資力も含めて問題になり得ます。



■全国でも自転車保険加入義務化の動きが!


ちなみに原付・バイク・自動車の場合は、自動車損害賠償保障法により、自動車賠償責任保険に未加入の場合は道路を運転できないと定められています。
もし未加入で運転している場合は罰則も設けられていますし、自動車賠償責任保険の証明書を不携帯であった場合も罰金刑が科されます。

一方、自転車の場合は一部の条例で自転車保険の加入を努力義務とするところがあるに留まっていましたが、最近では高額な賠償金が生じる事故の事故の増加などを受けて、義務化するところも増えてきているようです。



自動車保険とは?


加入が義務化されるようになった「自転車保険」ですが、実際のところ自転車専用の保険としての商品ではみられないのが一般的です。
加入を義務づけているのは、自動車保険でいういわゆる対人・対物賠償型の保険、すなわち自転車を利用中の事故により、他人にケガをさせてしまった場合など、相手の生命や身体の損害を補償できる保険への加入となっています。

つまり、自動車保険や自宅の火災保険などで、いわゆる個人賠償責任保険特約日常生活賠償特約などに加入していれば、自転車事故の場合も相手の損害に対する補償はカバーしうることもあるのです。

また、傷害保険でも自分がケガした場合のみならず、相手にケガなどさせた場合もカバーするものに入っていれば、自転車事故の際に保険を使うことができます。

いずれの場合も自転車の事故の場合にも補償の対象とされていることが必要ですので、あらかじめ保険証券や加入する保険会社に確認をしておくのがよいでしょう。
こういった保険の場合は、契約者だけでなく同じ世帯の全員が補償の対象になることが多いので、補償の対象範囲も確認しておきましょう。



■未加入者への罰則はないが、、、


自転車の保険加入は義務化されても、自動車の場合とは異なり、未加入の場合でも罰則の定めはありません。
自転車は自動車やバイクと違い車両登録の制度が無いことや、統一された保険の制度化がされていないことから実際のところ加入の有無を管理できないのが現状です。

義務化されているある地域では実効性の確保のため、自転車通学・通勤を認める学校などが保険加入を確認したり、未加入の場合には
保険の情報提供をするよう努力義務を定めています。
こういった動きが各自治体で進み、法整備に繋がれば将来的には自転車の保険加入が当たり前になる時代がやってくると思います。

大谷