錦保険スタッフブログ

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今年の台風の傾向と台風に対する心得!

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皆様こんにちは。

9月も半ばを迎え、朝晩はかなり気温が下がるようになりましたね。
熱帯夜で寝苦しい時期から解放されてホッとされている方も多いのではないでしょうか。

しかし、9月と言えば台風がピークを迎える季節でもあります。
今年の台風の発生は、7月から増え始め、9月をピークに10月まで多いと言われています。
また、今年は7月~8月と9月~10月で進路が変わると予想されています。


■台風の発生位置


今シーズンは6月以降、段々とフィリピン近海で対流活動が活発になり、多数の積雲や積乱雲が発生しやすくなっています。
これらの雲が集まり、台風となるのです。
そのため、毎年のことではありますが、台風の発生位置はフィリピン近海のケースが多くなります。


■台風の進路


7月~8月の台風は沖縄地方から中国大陸へ向かう進路が多く九州から東側はそれほど影響はありませんが、
9月に入ると、東シナ海を北上し、日本海から北海道へ向かう進路が多くなります。
というのも、7月~8月はフィリピン近海で雲を発生させる上昇気流が強まる分、その北側では下降気流が発生します。
このため、太平洋高気圧の西への張り出しが今年は例年よりやや強まりました。

9月になると徐々に太平洋高気圧が弱まり、偏西風も南下してくるため、台風の進路はさらにインコースになります。
高気圧がさらに弱まったタイミングで関東に接近する可能性が高まります。


■台風の発生数


台風の発生数は海面水温に大きく影響されます
今シーズンはエルニーニョ現象の発生と正のインド洋ダイポールモード現象の発生が見込まれています。

エルニーニョ現象が発生すると、7月~9月の台風の発生数は少なくなる特徴があります。
一方で、正のインド洋ダイポールモード現象が発生すると、7月~9月の台風の発生数は多くなる特徴があります。
つまり、今年はこれら2つの正反対に異なる現象が相殺するため、台風の発生数は平年並みと予想されています。

では、エルニーニョ現象と正のインド洋ダイポールモード現象とはどんな現象なのでしょうか。

・正のインド洋ダイポールモード現象
インド洋東部で海面水温が平年より低く、西部で平年より高くなる現象です。
インド洋東部では下降気流が発生し、高気圧が強まります。
反対にフィリピン近海では上昇気流が強まって対流活動が活発化し、台風が発生しやすくなります

エルニーニョ現象
太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平年より高くなる現象です。
このため、フィリピン近海の対流活動は通常に比べて不活発となり、フィリピン近海で台風が発生しにくくなります

この正反対の現象が同時に起こるために相殺となるのです。


■台風に対する心構え


ここ最近の台風は沖縄地方から強い勢力を保ったまま本州を縦断するケースが増えています。
台風の接近時や通過時に警戒することは当たり前ですが、台風が通り過ぎた後も注意が必要です。
台風が通り過ぎた後も吹き返しの強い風が吹くことがあります。
また、台風がもたらした大雨によって地盤が緩んでいる場合には、ほんのわずかな雨でも土砂災害の恐れがあります。
台風はいつ発生するか分かりません。発生する前に台風に備えることが大切です。
外出は極力控えるようにする
いつでも避難できるように、非常持ち出し袋を準備しておく
停電に備えて、懐中電灯やろうそく、携帯ラジオ、予備の電池を準備しておく
飲料水、生活用水を確保する
避難場所やコースを確保する
飛ばされそうなものは室内に移すか固定する
お年寄りや乳幼児、病人などは早めに避難させる

これらの心得を守ることで、被害を最小限に食い止めることができます。
1人1人が災害に対する意識をしっかり持つことこそが一番大切なことなのです。
万が一に備える火災保険の風災危険特約もお忘れなく!

大谷