楽しいレジャーでの水難事故の注意点と対策!
皆様こんにちは。
8月も終わりを迎え、夏の終わりを感じる今日この頃でございます。
7月、8月と言えば、海やプールのレジャーといったイメージですが(今年は天候に恵まれませんでしたが...)
9月に入っても川や山などに出かける方も多いかと思います。
そこで、今日はこの時期に多発する水難事故について書きたいと思います!
自然に触れるレジャーは楽しみがある反面、自然ならではの危険も存在します。
アウトドアでの事故を防ぐためには、自然を甘く見ず、危険をきちんと認識し、計画を立てて行動することが大切です。
■水難事故の約半数は死亡事故に!
水辺のトラブルは重大事故になりやすい。
子供の事故は「河川」で多発!
「水の事故」と一言でいっても、実際にどれほどの件数が起き、何人の方が亡くなり、どのような場所で起きているのでしょうか。
平成28年(2016年)に全国で発生した水難事故は1,505件、水難に遭った方の人数は1,742人に上っています。
そのうちおよそ半数にあたる816人の方が亡くなったり行方不明になったりしています。
過去10年間の推移をみると、水難者は1500人弱から1900人強の間で推移しており、そのうち死者・行方不明者は毎年約700人から900人となっております。
これは大変な数の方が毎年亡くなっているということですね!
事故が起こると、命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いのが水難事故の特徴といえるでしょう。
では、どのような場所で事故が起きているのでしょうか。
死者・行方不明者の割合を場所別にみると、1位が「海」で全体の52.1%で2位が「河川」で30.6%、3位が「用水路」4位が「湖沼池」となっております。
つまり、全体の8割以上が「海」か「河川」で事故が起きているのです。
また、何をしていて事故に遭ったかですが「魚取り・釣り」が29.0%、「水泳」が8.5%、「作業中」が7.6%と続きます。
体が多く水に浸かる「水泳」だけでなく、「釣り」や「作業中」などで足元をすくわれて流されてしまうなどの事故が多く発生していることがわかります。
水難事故は、特に水に親しむ季節に多く発生しており、平成28年の夏期(7月、8月)は2ヶ月間で事故件数617件、水難者742人(死者・行方不明者309人)で年間に占める割合は4割以上となっております。
しかし、残りの約6割の水難事故は夏期(7月、8月)以外に起きていることにもご留意ください。
水難事故は必ずしも夏の時期に起きるとは限らないのです。
■河川の事故を防ぐには!
川などでのレジャーでは、魚取りや釣り、川遊びやボート遊びなどのほかに、河原でのバーベキューなど必ずしも水に入ることを目的としない楽しみ方もありますね。
このような川などのレジャーで毎年のように水難事故が発生しています。
特に子供の河川での死者・行方不明者は海の約10倍に達しています!
絶対に子供一人では遊ばせないようにしましょう。
・川の地形を確認して急な増水に備えましょう!
(1)お出かけの前に天気や川の情報をチェック!
悪天候が予想されているときは、無理せずに中止・延期を検討しましょう。
また、上流にダムがある場合は水量や水の需要に応じて放水することがあり、その場合は急激に増水することがあります。
(2)危険を示す掲示板や水流が早い・深みのある場所は避ける!
川には「危険を示す掲示板」が設置されているところがあります。
なぜ掲示板を置くのか?
危険だからです!
スリルを優先して危険な場所で遊ぶことは避けましょう。
また、川の地形は複雑であり、同じ川でも場所によって川の流れが速くなっていたり、急に深くなったりする場所があります。
そのような場所には近づかないようにしましょう。
(3)河原や中洲、川幅の狭いところに注意!
河原や中洲は急な増水により水没する可能性があります。
特に中洲は増水すると逃げ道がなくなり、取り残されてしまう危険があります。
また、川幅の狭い場所は、増水すると短時間のうちに水位が上昇し、流れが急に早くなる恐れがあります。
(4)天気や川の変化に注意する!
川辺にいるときは、天候の変化や川の状態に注意しましょう。
次のような変化が見られたときは、川の水が急に増えるサインです。
すぐに川から上がり安全な場所に避難しましょう。
・上流の空に黒い雲が見えたとき
・雷が聞こえたとき
・雨が降り始めたとき
・多くの落ち葉や流木が流れてきたとき
楽しいレジャーが水難事故によって悲しい思い出にならないために注意すべきこが沢山あります。
「せっかく予定を合わせたから」「久しぶりの友人に会えるから」など、気持ちはわかりますが、無理せずに冷静な判断と注意力を忘れないようにしましょう。
そして、万が一に備えた傷害保険等もお忘れなく。
大谷