食中毒による被害の予防と対策!
皆様こんにちは。
東京では先週から夏らしい気候が戻り、35℃近くまで気温が上がりましたね。
夏はこうでなくっちゃ!と思う半分...もう少し下げてくれてもいいよ!という気持ちもあります。(我が儘ですね(笑))
子ども達にとっては夏休みも終盤に差し掛かり、お盆も涼しかったこともありますので、プール等で思い出を作ってもらいたいなと感じる今日でございます。
さて、毎年この時期にニュース等で耳にする食中毒の原因菌「O157」ですが、今年も各地で被害がでていますね。
埼玉県の複数のスーパーで販売されていたポテトサラダによるO157汚染には驚きました。
主にお肉やお魚や水に多いイメージでしたが、こうした加工食品でも感染することを知りました。
今回は系列スーパーの複数店舗で被害が報告されている為、原因が消費者にあるとは考えづらいみたいですが、
お惣菜というと、容器にはいっておらず、消費者が自分でパックに詰めるという店舗も多いかと思います。
そうなると、トングやパックなど不特定多数の手に触れることになります。
消費者からの感染もあり得るということになりますね。
そもそもO157とはどのような菌なのでしょうか。
■O157とは?
O157は別名、腸管出血性大腸菌といいます。
日本でO157の感染が多くなったのは1996年頃でわりと最近のことです。
特徴としては、
①夏から秋口にかけて食中毒のピークを迎えます。
②他の種類の原因菌と比べると比較的気温の低い時期に起こりやすい。
③手を拭くタオルやバスタオルなどによって二次感染することもあります。
④熱湯や消毒に弱い。
⑤犬や猫などのペットの糞も感染源になります。
O157に汚染された食品を食べてしまった場合、腸の中で「ベロ毒素」と呼ばれる毒素をつくりだします。
この「ベロ毒素」が非常に恐ろしい毒素で、赤血球や血小板を破壊しながら全身に回るのです。
また、腸の粘膜をも破壊してしまうこともあります。
・潜伏期
通常は3日から4日程の人が多いようですが、長い人だと9日間ほど潜伏した例もあるようです。
・発症期間
発症期間は2日から9日程度が通常ですが、人によっては数週間に及ぶ人もいるようです。
・症状
主に激痛を伴う腹痛や下痢、発熱などの症状が多いようです。
しかし、発熱の場合でもそんなに高熱になることはないようです。
・予防方法
①野菜は調理する前にしっかりと洗い、お肉は中心部分までしっかりと火が通るまで加熱すること。
②なるべく冷蔵庫の中に長期間保存しないこと。
③調理する前や食事の前など頻繁に手を洗う習慣をつけること。
消費者は自分や家族の体を守るという意味で上記のことを頭に入れておいていただきたいと思います。
では、お店側はどうでしょう。
飲食店や食品販売店では食中毒には細心の注意を払っているかと思います。
自分のお店で食中毒を出したなんてことになった場合、閉店に追い込まれることも...
しかし、万が一事故が起きてしまったら!
一度起きてしまうと甚大な被害と補償が要求される食中毒に対する保険とは?
■食中毒を補償する保険の範囲
まずどのような場合を想定しているのでしょうか。
・飲食店が提供した料理で食中毒が発生した場合。
・提供した料理が腐敗していたことにより食中毒が発生した場合。
・従業員に感染症の保菌者がおり、料理を介して感染させてしまった場合。
但し、以下の場合は対象外となります。
・飲食店側の故意によって発生した場合。
・飲食店側に重大な過失や法令違反があったと認められる場合。
・提供した料理に使用した原材料の腐敗等問題があった場合。
焼き肉店などで禁止されている調理方法を用いて生肉を提供したことにより食中毒が発生した場合などは法令違反となり保険の対象とならない場合がありますが(生レバーなどが代表的ですね!)、作り置きしていた料理を出したことが原因で食中毒を発生させた場合などは保険対象となります。
■安心して営業を!
飲食店はイメージや安心感が最優先します。
極端な話、起こしてもいない事故の噂を立てられるといった風評被害によって閉店に追い込まれることさえあり得ます。
万が一、事故が起きてしまったときにお客様に対応できない保険では困りますよね?
苦労して開業させたお店を守るために、そして安心して営業をするために内容がしっかりした保険に加入されることをおすすめします。
大谷