夏の夕立のお供!落雷の怖さ
皆様こんにちは。
今年の夏は例年とは違い涼しいですね!
プールや海水浴場も人が少ないとかで...寂しさすら感じます。
むしろ7月の方が夏らしかったようで、8月1日~16日までの東京の日照時間はなんと32.6時間!仙台は12.2時間しかなかったようです。
これでは気温が上がるわけありませんね。
先日、車を運転していると前方に暗い雲を発見し、嫌な予感がしたのですが...案の定ポツポツと。
次第に強くなり数分後には豪雨に!
ワイパーが追い付かないほどの降りに恐怖を感じ減速しました。
この時期特有の夕立といえば、雷が付き物です。
目の前をいくつもの稲妻が走り、ひっきりなしに爆音を響かせておりました。
さて、この雷ですが、毎年人命を奪う事故も相次ぎますので油断は禁物です。
■落雷を受けたときに人体に起こること
万が一、人間の身体に雷が落ちてしまった場合「1000分の1秒」というごく短時間に体内に大量の電気が流れます。
数字が大き過ぎてイメージしにくいかもしれませんので、身近な例を挙げてみましょう。
生活の中で最も身近な電気の痛みとして、静電気でピリッと痛みを感じる電圧が約3キロボルト程度です。
これに対して落雷を受けた場合、電圧にして200万~1億ボルト、電流にして1000~20万アンペアという桁外れに巨大な電気なのです。
心臓や脳が感電、つまりショートしてしまうと、この打撃により死亡してしまうことがあるのです。
■国内での致死率70%、年間約20人の落雷被害
1994年から2003年の警察からの資料によると、日本全体での落雷による被害者は平均して年間20人にのぼります。
死亡者は年間13.8人とされていますので、落雷被害者の70%は命を失ってしまっているという致死率の高さがわかります。
■落雷事故が起きやすい場所
ゴルフなどの野外スポーツや作業中に直接落雷を受けるケースや、
大木など危険な場所での雨宿り中に落雷を受けて死亡するケースが多く報告されています。
また、高いものへの落雷ではなく、海やサッカースタジアムやゴルフ場に落雷した例もあります。
高校野球の試合中に投手に落雷し、死亡してしまった事故もありました。
被雷対策のない建物内では電化製品などを介して感電する場合もあります。
こうして見てみると、様々なケースが報告されています。
では、対策はないのでしょうか?
■落雷リスク回避(雷から身を守るために覚えておくこと)
落雷観測技術は進歩しており、2010年から気象庁による「雷ナウキャスト」という情報提供が開始されています。
全国を1000m四方、60分先まで10分刻みで局地落雷予測した情報が確認できます。
野外でのレジャーなどの活動予定があるときに天候が不安定な時は、これらのツールを活用することも大切です。
落雷はどこにでも起こり得ることなので、最大の自衛手段は「雷注意報が出ている時には、屋外に出ない」これがベストと言えます。
もしも雷が聞こえたらすでに危険な状態になっているため、大きな建物や車などの完全に閉鎖された金属製の乗り物などに避難すると安全です。
展望台のように解放部がある構造の建物は安全とはいえません。
雷鳴や稲妻が消えても30分間は野外活動を再開しないのが賢明です。
万が一、自宅に落雷した場合は火災の恐れが高くなります。
家財保険に加入しておけば、落雷によって破損した電化製品も補償されます。
建物にのみ火災保険を付保されている方が多くいらっしゃるかと思います。
建物だけではなく家財にも火災保険を付保することをおすすめします。
大谷