錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

悪質業者による「住宅修理サービス」のトラブルにご注意を!

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皆様こんにちは。

11月も最終日を迎え、今年も残り1カ月となりました。
今年の初めに今年の目標!を発表して達成された方、達成できてない方、発表したことを忘れてしまった方...様々だと思います。今年を振り返る時期なのかなと思う今日この頃です。

さて、ここ数年で住宅修理サービスでのトラブルが急増しております。
台風、暴風、ひょう、雪災などの自然災害による住宅の損害については多くの場合、加入している火災保険等で補償されます。しかし、「保険金が使える」と勧誘する修理業者とのあいだでトラブルが増加しているのです。
特に高齢者を狙った悪徳業者による被害が多発しております。

ここで実際にあった事例を一部紹介します。

【事例1】 「保険金を使えば自己負担は一切かからない」と勧誘されて契約したが、よく考えるとおかしい!
訪問してきた業者に雨どいが壊れていることを指摘され、「火災保険の保険金で屋根の修繕ができる」と勧められた。「保険金を使えば自己負担は一切かからない」という説明だった。屋根を点検され、50万円の見積書を渡された。また、保険会社に保険金を請求して下りた金額で工事をするという契約をした。保険金を請求してみたところ、8万円ほど下りることになったが、よく考えると50万円の見積りを出しておきながら8万円で工事ができるのはおかしいと思い解約を希望した。 (70歳代 男性)

【事例2】 業者の対応に納得できないので解約したいが、解約料が高額!
修理業者から「火災保険で住宅工事が可能」と言われて、雪害で傷んだ屋根と内装の修繕を依頼した。
業者と取り交わした書面には、「保険金が出たら速やかに全額を業者に振り込む」「お客様都合で工事しない場合、10%を調査費用として支払、30%を違約金として支払う」などと書いてある。
保険金額が決まってから、その金額内で可能な工事をするので、全額を業者に支払うことになっているが、工事前に全額を支払うのは納得できない。内装工事も依頼しているが、工事の詳細が分かる書面も無く、クロスの打ち合わせもない。
業者は「今と同じようなクロスにするので、特段の打ち合わせは不要」「全額が振り込まれ次第、工事を進めるとのことだった、工事内容について事前の打ち合わせがないのは不満。対応に納得できないので解約も考えているが、解約料が高額で、どうしたらよいか迷っている。 (20歳代 女性)

【事例3】 強引に工事を始めようとするなど業者の対応がおかしい!
数日前、リフォーム業者が訪問し、屋根の工事を勧めてきた。「火災保険、地震保険に加入していれば保険で直せる」と言われた。
屋根が浮いてしまっている部分があり、以前から修理したいと思っていた。保険会社が来訪し、リフォーム業者立ち合いで査定を受けた結果、屋根と外壁等で110万円程度の保険金が下り、1週間くらいで口座に振り込まれるとのことだった。
リフォーム業者は、翌日に見積りを出して早々に工事を始める予定だと言う。あまりに急な対応で不審に思い、「見積りの日程を少し後にしてほしい」と言ったところ、業者は「今まで足を運んで頑張ってきた私の努力と時間はどうなるんだ!早く進めさせてくれないと困る」などとしつこく言ってきた。
保険会社の質問事項に対する答え方のマニュアルのようなものを受け取っていることや、契約を急がせる業者の対応は何となくおかしい気がする。まだ契約前なので断りたい。 (50歳代 男性)


上記の事例は実際に全国の消費生活センター等に寄せられた相談の一例です。
突然、業者から「保険金で自己負担なしに修理ができる」などと勧誘されても、決して安易に契約しないでください。
保険金を使うかどうかにかかわらず、住宅修理をする場合は複数の業者から見積りをとり、工事内容や契約内容を慎重に検討してから契約するようにしましょう。
悪質な業者は、消費者に十分に考える時間を与えずに話を進めようとします。十分な説明がないまま契約を急がせる業者、工事内容があいまいなまま修理代金の前払いを求める業者、着工を急がせる業者などには特に注意が必要です。
保険会社に火災保険などの保険金を請求する際は、必ずお客様自身が事実に基づいて請求するようにしましょう。
不明な点などがある場合は保険会社や保険代理店に相談して下さい。


訪問販売や電話勧誘販売で住宅修理サービス等を契約した場合、8日間はクーリング・オフできます。
また、法定の書面が渡されていない場合等には、8日間を過ぎてもクーリング・オフできる場合もあります。
さらに、契約書面を根拠に高額な解約料を請求された場合には、消費者契約法上の不当条項にあたる可能性もあります。少しでも不安や疑問を感じた場合は、すぐに消費生活センターに相談することをおすすめします。

大谷