マンション管理費の使途について
皆様こんにちは。
今日はマンション管理費について調べたことを書きたいと思います。
分譲マンションにお住まいの方は必ず支払っている「マンション管理費」ですが、この費用の使途ってご存知ですか?
実は12項目もあるんです。
1.管理人人件費
2.租税公課
3.共用設備の保守維持費及び運転費(メンテナンス等)
4.備品費・通信費その他の事務費
5.共用部分等に係る火災保険料・その他損害保険料
6.経常的な補修費(日常小規模修繕工事費等)
7.清掃費・消毒費・ゴミ処理費
8.委託業務費(管理会社に支払う費用)
9.専門的知識を有する者の活用に要する費用(マンション管理士等)
10.地域コミュニティにも配慮した居住者間のコミュニティ形成に要する費用
11.管理組合の運営に要する費用
12.その他敷地及び共用部分等の通常の管理に要する費用
以上12項目がマンション標準管理規約に記されております。
具体的なものから何に使うの?ってものまで様々な使途がありますね。
また、これに加えて「修繕積立金」というのもかかりますね。
1.一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕(いわゆる大規模修繕工事)
2.不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕(災害などの事故対応)
3.敷地及び共用部分等の変更
4.建物の建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査費用(コンサルタント費用等)
5.その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理費用
以上の5項目ですが、2番目の項目に備えて火災保険、損害保険に入るんじゃないの?っていうきもしますが・・・
まとめると日常の維持・管理・メンテナンス等の支出は管理費から大規模修繕工事に関する費用は修繕積立金から支出するということです。
では、マンション管理費の相場ってあるんでしょうか。
当然一概には言い切れませんが目安的な数字はあるようです。
国土交通省が発表した「平成20年度マンション管理総合調査結果」では、戸/月当たりの管理費は、全体平均10,990円/戸・月ですが、20戸以下のマンションでは13,714円/戸・月で、501戸以上のマンションの場合は7,093円/戸・月となっております。
2167管理組合を対象とした調査での結果ですのですべてが当てはまるわけではございませんが、参考にしていただければと思います。
組合員の皆さんは毎月管理組合に管理費を支払っていますが、この管理費がどのように使われているのかを知る権利があります。
ただ決まっているから払っているではなく、大切な管理費が自分のマンションが住みよくなる為に使われているのかどうかを知っておくべきだと私は思います。
大谷