錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

自動車での事故!まずやるべきことは?

f:id:nishikihoken:20171128191421j:plain
皆様こんにちは。

ここ数日で一気に寒さが強まって関東地方では紅葉がピークを迎え先週末に見に行かれた方もいらっしゃるのでないでしょうか。
北海道や東北地方では雪がかなり降った地域もあるようです。
豪雪地域にお住まいの方は雪道の自動車走行は慣れているかと思いますが、危険なことには変わりないのでいつも以上に慎重な運転を心がけていただきたいと思います。
nishikihoken.hatenablog.com

さて、年末も近づいてきて道路工事も増えて渋滞が多くなる時期になりました。
約束の時間に遅れそうになってついつい無理な運転をしていませんか?
無理な運転をして事故を起こしてしまったら遅刻どころではなく、もっと大事になってしまいます。
一方、自分は安全運転をしていても無理な運転をしているドライバーに追突されることも考えられます

突然の事故では、当事者は気が動転してしまい冷静な判断をすることは難しいことです。
しかし、交通事故は最初が肝心です。
交通事故後の対応ミスはご本人やご家族、弁護士がいくら奮闘しても、後になって取り返すことができないのです。

正しい知識を持って、事故後に間違いのない対応ができるように、交通事故後にやるべき行動を紹介します。


①加害者の確認


まず最初に加害者の「住所」「氏名」「連絡先」を確認しましょう。
確実な情報を得るために免許証を提示してもらい、しっかり確認しメモをとっておきましょう。
相手が名刺などを持っていれば貰っておいた方がいいでしょう。

名刺を持ってない場合でも、勤務先の会社名や連絡先などを確認しておくべきです。
従業員が勤務中に自動車事故を起こした場合は、雇用主も損害賠償責任を負う場合があるからです
また、車検証に記載してある加害者のナンバーの確認及び加害車両の保有者も確認しておいた方がいいです。
自動車損害賠償保障法」により、運転者だけでなく、保有者も損害賠償責任を負うからです。


②救急・警察への連絡


当事者がケガをしている場合は迷わず救急車を呼んで下さい
事故直後は動揺していたり興奮していたりで体の痛みに気づかないことがあります。
むち打ちのように数日後に症状が現れるものもあります
事故後すぐに病院に行かなかったばっかりに、あとで出た痛みと事故との因果関係が認められず、争いが起こるケースがあります。
少しでも体の様子がおかしいと感じた場合はすぐに病院で診てもらうことをおすすめします。
nishikihoken.hatenablog.com



警察への連絡も非常に重要です。
警察に連絡しないと、事故の手続きに必要な「交通事故証明書」が作成されません。
交通事故証明書がないと、保険金の請求もできないのです。
また、ケガをしたときは「人身事故」扱いにしてもらうことが必要です。
このときに人身事故扱いにしてもらっていないと、あとで事故状況を検証した「実況見分調書」が取れなくなってしまいます。


③事故状況と加害者の言い分の確認


事故の直後は加害者が過失を認めていたとしても、あとで言い分をひっくり返すことがあります。
そのため、現場では「どういう事故だったのか」「どちらが悪かったのか」「何が原因だったのか」ということを確認しておき、警察が来たら事故状況を話してください。

また、事故が起きた場所の確認も大切です。
たとえば、交差点のどの位置での事故だったのかなど、後で争いになることが考えられます。
自動車が止まっている位置や損傷の程度などの現場の状況を、携帯電話やスマートフォンで撮影しておくと、あとで大きな証拠になります。

なお、救急搬送されてその場での状況説明ができない場合は、なるべく早く被害者立会の実況見分調書を作成してもらうように申し出た方がいいです。
加害者との言い分が異なることがあるからです。


④目撃者の確認


目撃者がいる場合は「氏名」「住所」「連絡先」などを確認して、協力をお願いしておきましょう。

加害者は、事故直後は過失責任を認めていても、後になって異なる主張をしてくる可能性があります。
そうした場合、目撃者の証言は有効な材料になってきます。


⑤加害者が加入している自動車保険の確認


自賠責保険」は、自動車損害賠償保障法に基づいて必ず加入しなければならない強制保険です。
これは人身事故による損害の保障を目的としているもので、保障内容は最低限の保障になっています。

任意保険」は、運転手が任意で加入する保険です。
交通事故で被害を受けた場合、通常は自賠責保険の保障だけでは損害賠償金を全額保証することは難しいため、これを補うために任意保険に加入することになります。

また、治療費慰謝料などを含めた損害賠償金は、加害者が加入している保険会社が支払うことになるので、保険会社名や保険の証明書番号などもメモしておきましょう。
なお、事故後の対応は加害者本人ではなく、加害者が加入している任意保険会社の担当者が行うことになります。
ですから、事故後には加害者には早めに保険会社に事故の連絡をしてもらうようにしてください。


⑥自分が加入している保険会社へ連絡


自分が加入している保険の内容を確認し、保険会社に連絡をしましょう。
人身傷害補償特約」や「弁護士費用特約」「搭乗者傷害特約」などは交通事故被害を受けたときに使うことができる場合があります。
特に、加害者が任意保険に加入していない場合などは、自分の保険(無保険者補償特約)を使うことになります。

また、事故後の手続きなどについて何をどうすればいいのか等、分からないことは教えてもらえるはずです。
同居の家族、独身の場合は実家の両親の自動車保険内容も確認してくといいでしょう。
自身の保険以外にも使用できる特約に加入している場合がございます。


以上の内容が事故後にすべき行動になります。
交通事故は決して慣れるものではありません。
しかし、いつどこで起こるかわからないものですので、万が一、事故に遭ってしまった時は出来るだけ落ち着いて「すべき行動」をとるように心がけましょう。


大谷