錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

交通事故に遭ったら、自覚症状が無くても必ず病院へ!

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皆様こんにちは。

先日、追突事故についての記事を書きましたが、追突事故に限らず、交通事故が発生した時は加害者と被害者などを含む関係者がまず行わなければならないのは、負傷者の救護です。
nishikihoken.hatenablog.com


道路交通法でも救護義務として定められていて、加害者がこの義務を果たさなかった場合はひき逃げとなり重罪になることも!
例え軽傷と思われるケガでも救急車を要請するようにしましょう。

交通事故に遭ったら必ず病院へ行くのが鉄則と言えます!
出血が認められる場合や、明らかに痛みを伴う打撲などがある場合には病院に行こうと考える人がほとんどだが、忙しいなどの理由で病院に行かないケースなどでは、その後の損害賠償でトラブルになることもあります。




■交通事故の当事者はすぐに病院で診察を!



交通事故に遭った直後、明らかにひどい負傷を負って自分では動けない、あるいは意識を失っているような場合、警察による実況見分に立ち会うことなく、救急車が到着すればすぐに病院へと搬送されるでしょう。

また、意識がはっきりしていて、会話ができて自分で歩けたとしても、出血を伴った負傷や、強い痛みを感じている場合は、通常ならば救急車で病院へと向かうことになります。

しかし、事故に遭った直後、自覚症状は無く自分では全く何ともないと感じていても、身体に大きな損傷を負っている場合があります

例えその後に仕事や予定があって病院に行きたくないと考えても、交通事故後は必ず病院に行って医師の診断を受けるべきです。




■交通事故との因果関係を明らかに!


交通事故に遭ってしまった後、必ず病院に行き、医師の診断を受けておくべき理由は2つあります。


①損害賠償請求を行うためには、医師による診断書が必要になる

事故の後に自分の仕事や予定があり、軽い負傷だから病院には後日行けばいいと考えてはいけません!
交通事故による負傷だと証明し、損害賠償請求を行うためには医師の診断書が必須なのです。

軽い負傷ほど、時間が経ってしまうと交通事故によるものかどうかの判断がつかなくなり、医師に交通事故による負傷であるという診断書を書いてもらうことが難しくなることがあります。

事故直後に救急車で搬送された患者に対する対応と、後日事故現場とは離れた病院で診断を受けた場合の対応が違うことも考えられます。

また、例え診断書があったとしても、事故日と診断日がずれていたら、それが本当に交通事故による負傷なのかと、示談の際に疑いをかけられることにもなりかねません
実際、事故から受診まで2週間を超えると、因果関係を証明することが難しいとされています。

軽いケガでも、必ず事故直後に病院で治療を受けて、因果関係をしっかり証明できるように対策をしておく必要があります。


②事故直後は、負傷の痛みを感じられないことがある

交通事故の直後は、大抵の人は突然のアクシデントに遭遇したことで興奮状態にあります。

実際に、負傷の程度は軽そうだけれども念のために病院へ行こうということで、救急車に自分の足で乗り込んだ人が、救急車に乗っている間に興奮が醒めて、病院に着いた頃には痛みを自覚し始めて、自力で立つこともできなくなり、ストレッチャーで処置室に運ばれた。という話がよくあります。

打撲や捻挫どころか骨折していても、事故直後の興奮状態では痛みを感じなかったという人も実在しますので、事故現場で何ともないという負傷者の感覚は信用しない方がいいでしょう。
それは自分であれ、同乗者であれ、事故の相手でも同じことが言えるので、注意深く対処する必要があります。


痛みを感じない原因として、交通事故後などの興奮状態には、人間の体内にはアドレナリンやβエンドルフィンという物質が分泌され、痛みを感じにくくなると言われています

《アドレナリン》
アドレナリンとは副腎髄質から分泌されるホルモンで、興奮状態に血液中に放出され、身体のエネルギー代謝運動能力を高めることで知られています。
特に危機や不安、怒りを感じることによって分泌されるもので、「火事場のバカ力」として知られるように、血糖値上昇、心拍数や血圧上昇をもたらし、感覚を麻痺させる働きもあります

《βエンドルフィン》
人間が危機に遭遇し、身体が損傷した時に分泌されるβエンドルフィンという物質の働きがあるとも言われています。
この物質は脳内麻薬と呼ばれるほど鎮痛作用が強く、興奮が収まり落ち着いて分泌されなくなると、痛みを感じて失神してしまうほどの効果があるとされています。

これらの物質の効果はまだ解明されていない部分も多く、必ずしもすべての負傷者にこの現象が現れるわけではありませんが、負傷しているのに痛みを感じていない時は、一時的に感覚が麻痺していると考え、すぐに病院に向かうようにしましょう。



■治療にかかった費用の領収書は必ず保管を!



交通事故の負傷の治療にかかった費用の領収書は、後の損害賠償請求のために必ず保管しておく必要があります
救急車ではなくタクシーで病院に行った場合にも領収書を保管しておき、請求に備えておきましょう。

交通事故発生後は事故によって生じたと考えられるあらゆる費用の明細を控え、領収書を保管しておくことは、正当な損害賠償金を得るための基本と言えるでしょう。

実際に事故に遭った際に、損害賠償金が減額されるようなことのないように、このようなことを頭に入れておくといいでしょう。

大谷