錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

高齢者による交通事故増加の理由とは?

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皆様こんにちは。
明日で6月も最終日となり、明後日から7月に入りますね!
あと3週間もすれば梅雨開けを迎え、夏本番となりますが、今年も猛暑が心配です...
本日「6月29日」は「佃煮の日」です。
1646年の今日、佃煮発祥の地の守り神として創建されました佃島住吉神社(東京都中央区)の大祭が6月29日であることにちなみ、2004年に全国調理食品工業協同組合が制定しました。
佃煮はもともと、江戸・佃島の漁師たちが湾内で採れる小魚を煮込んで保存食にしたのが始まりと伝えられています。不漁の際の貴重な備蓄食品でもあり、その後は参勤交代などを通じて加賀藩に伝わったことで、加賀藩の食文化として発展しました。保存食として便利な佃煮の素材は豊富で、現在では118種類もあると言われています。


先日、車を運転中に脇道からこちらを確認せず進入してきた車と接触しそうになりヒヤっとしました。
運転席に目をやると高齢者の運転手でしたが、お辞儀をして走り出してしまいました...
もし、接触していれば、こちらも前方不注意で多少の過失が発生してしまいます。特に住宅地での運転は急な飛び出しに気を付けなければなりませんね!
近年、ニュースでも毎日のように取り上げられるようになってしまった、高齢者による交通事故。
特に「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という言葉は頻繁に耳にするようになりました。

交通事故の発生件数自体は2000年以降減少傾向にありますが、年齢別では高齢者ドライバーによる事故の割合が増えています。
高齢化に伴う高齢者ドライバーの交通事故は大きな社会問題の1つとも言えるでしょう。
高齢者による交通事故の増加の原因をあげてみたいと思います。


■高齢者ドライバーの割合そのものが増加した

まず、少子高齢化に伴い高齢者ドライバーの割合そのものが増えたことが原因にあります。
高齢化が進めば高齢者ドライバーの数も増加するので、相対的に高齢者が引き起こす交通事故の発生件数も増加します。
高齢者が事故を引き起こしやすくなる原因として「集中力」「注意力」「判断力」といった運動能力・危険回避力の低下があります。
認知症の高齢者が車を運転して事故を起こす」「注意力が低下して気づかないうちに反対車線に入っていた」なんてこともあるんです。
また、「過去の経験に自信がある」という点も高齢者に見られる傾向です。歳を重ねるごとに運転に対する自信は強くなる傾向にあるという民間事業者の調査データがあります。
自分では大丈夫と思っていても、運動能力の低下は自分自身では気づくことが難しいため、事故を引き起こす危険性が高くなります。

■AT車の一般化

先程も書きましたが「アクセルとブレーキを踏み間違えた」という言葉をよく耳にします。
今ではギアをDまたはRに入れてアクセルを踏むだけで、簡単に車を運転できるAT車が一般化しています。
アクセルを踏むだけで進み、ブレーキを踏めば減速若しくは停車できるという便利な運転ですが、逆に踏み間違えによる急発進の危険性を高めるという弊害となったと言えるでしょう。

■自家用車が無いと不便な地域

高齢者ドライバーによる交通事故を減らすために、多くの自治体では免許を返納すればタクシーやバスなどの割引サービスが受けられる制度を設けています。
しかしながら、免許を返納しても今まで通りの生活が約束されているわけではありません。交通機関が充実している都市部においては不便さを感じませんが、都市部から離れた地方地域に住む高齢者は自家用車が無いと不便と感じるでしょう。
地方地域では鉄道や路線バスの本数も多くなく、赤字で路線自体が廃線になってしまうケースもあるため、老若男女問わず車が生活必需品という地域も数多くあります。
車がないと生活できない」⇒「高齢になっても車の運転を続ける」⇒「交通事故の発生」という事態になっており、今後もそのような高齢者は増え続けることが予想されます。

高齢者ドライバーによる交通事故の増加は単純に高齢者自身の不注意や過度な自信以外にも、地域の交通事情など様々な要因が関わってきます。
近年では宅配サービスや移動販売やバスの運行など、対策も盛んに行われるようになりましたが、まだまだ十分とは言い難い状況にあります。
今まで運転してきた自動車を手放し、免許を返納することはとても勇気のいることだと思います。ご家族や周りの方々が気にしてあげると共に配達サービスなどの対策がより一層重要になることでしょう。

大谷