錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

地震保険が平成29年1月に改定!その内容は?

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皆様こんにちは。

先日、熊本地震から半年が経ちましたとブログで書いたところでしたが、今月21日に今度は鳥取で最大震度6弱という非常に強い地震が発生してしまいました。
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

今現在いつ、どこで地震が起きてもおかしくないと言われています。
そんな中、平成29年1月に多くの都道府県で地震保険の値上げが実施されます。
また?と思われる方も多いかと思います。
前回は平成26年7月に地震保険の改定があり、保険料率が全国平均で15.5%引き上げられました
今回の改定では全国平均5.1%引き上げられる予定です。

では、なぜ3年も経っていないのに改定が行われるのでしょうか

地震保険料の値上げが実施されるのは、将来的な災害リスクが高まっているということが原因です。
集中豪雨、巨大台風、竜巻、大規模な土砂災害、大雪などの自然災害の被害が年々増加していることに加えて南海トラフ巨大地震が推測されているため、保険会社が万が一に備えて支払い余力を蓄えておくことが必要と考えているのです。

平成29年1月に予定されている地震保険の改定のポイントは以下の2点です。
(1)都道府県別の地震保険料改定
(2)損害区分の細分化により平均受取額が減少

都道府県別の地震保険料改定
平成29年1月以降、地震保険料は都道府県別に下記のように改定されます。
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損害区分の細分化により平均受取額が減少
平成28年12月までは、地震保険の損害区分は全損・半損・一部損の3区分です。
これが平成28年1月以降は全損・大半損・小半損・一部損の4区分に改定されます。
具体的には、半損(50%支払)だったものが、小半損(30%支払)と大半損(60%支払)に細分化されます。
損害区分の細分化により、被災者が受け取る保険金の平均額は下がることになります。


今回値上がりが予定されている都道府県の方は値上がりする前になるべく早めに検討されることをおすすめします。
さらに、5年の長期契約の地震保険に加入すると、値上がり前の料率で5年間契約できることに加えて長期割引が適用されて最も保険料負担を軽減することができます。
逆に今回値下がりが予定されている都道府県の方は値下がりを待って加入するのも一つの方法です。
しかし、地震はいつ起こるか分からないものですから、必要性を感じたら早めに検討することをおすすめします。

地震保険の加入率は?

地震保険の連続した値上げおよび平成27年10月の火災保険改定も含めて、人によってはすべてのケースで値上げに該当していることがあります。地震保険の加入率・付帯率にこれらの改定がどの程度影響するかわかりません。
地震保険の加入率は全国平均で28.8%、火災保険への付帯率は59.3%(平成26年度末)です。
火災保険に加入している人は約6割ですが、地震保険は3割弱になっております。
しかし、住宅ローンを利用して残債が多いケースでは、地震保険の必要性が高くなることに変わりはありません。
地震災害があるかどうか、またどのような形で被災するかはわかりません。
負担する保険料のことだけでなく、被災して支払いを受け取る保険金の観点からもよく考えて方向性を検討してください。

大谷