火災保険を少しでも安くする方法
皆様こんにちは。
今日は火災保険を少しでも安くしたいという方へ安くする方法の例をお伝え致します。
■ 自然災害等の特約を外す
現在の火災保険は火災リスクをはじめ、風災・水災などの自然災害リスクや盗難・水濡れなどの日常災害リスクなどさまざまな特約があります。
これらの特約を外して火災リスクだけにすることにより保険料を安く抑えることが出来ます。
しかし、最近では自然災害の被害件数が非常に多い傾向にあります。
補償を絞りすぎることにより、損害があった際に保険対象外になってしまっては意味がありません。
火災リスクに加えて地域等を考慮して必要だと思う特約だけをプラスして、ご自宅にあった保険プランを設計することをおすすめします。
現在加入されている火災保険の補償内容を今一度ご確認いただきますようお願い致します。
■ 約定付保割合の調整
約定付保割合を設定することで、疑似的に建物評価額(保険金額)を下げることができます。
建物評価額が下がれば、おのずと保険料を抑えることになります。
約定付保割合って何?
保険で使う言葉って何で難しいのでしょうかね(笑)
「約定付保割合」と言われても言葉からは意味が連想しづらいですね
噛み砕いて言えば「建物評価額(保険金額)にかける保険の割合」のことです。
最近の火災保険は、新価(再調達価格)による契約が主流です。つまり、今の建物の価値で保険をかけるのではなく、建て直す際に必要な金額で保険をかけるのです。
新価での契約では約定付保割合を設定します。約定付保割合を変更しない状態を100%とします。
そこから90%、80%、70%というように下げていくことにより保険金額が下がります。
例えば、建物評価額が3000万円だとして約定割合を80%に設定しますと、実質2400万円分の保険をかけていることになります。
住宅が半焼してしまい損害額が1500万円だったとき、保険金の上限は2400万円ですので実損分である1500万円が保険金として支払われます。
昔は比例てん補が一般的でした・・・
以前の火災保険は時価契約が主流であったこともあり、約定割合の支払い方式は比例てん補が一般的だったようです。
比例てん補とは保険金額だけでなく損害額も約定割合に比例して補償することです。
例えば、保険金額が3000万円で約定割合を80%に設定すると、実質の保険金額は2400万円になります。
住宅が半焼してしまい損害が1500万円だったとき、損害額も約定割合に比例するため、損害額は1200万円(1500万円の80%)が保険金として支払われます。
そのため住宅の復旧工事をするには、差額の300万円を自己負担する必要がありました。(全焼の際は満額の2400万円のお支払)
約定付保割合の設定を検討される方は、念のため「実損てん補なのか」「比例てん補なのか」をしっかり確認しておいて下さい。
万が一のときに備えて、少しでも不安を取り除いておきたいものです。
大谷