錦保険スタッフブログ

主に保険のポイント、お役立ち情報等を発信しています。尚、ブログは初心者の模様(笑)

【地震保険】2017年1月地震保険改定

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こんにちは。
2017年1月に地震保険の改定があるのでその内容をお知らせしようと思います。



地震保険の保険始期日(中途付帯日・自動継続日を含みます。)が2017年1月1日以降となるご契約より改定がありますのでご案内いたします。

地震保険は「地震に関する法律」に基づき、政府と損害保険会社が共同で運営している制度であり、今回の改定は保険会社全社共通のものです。




1.保険料改定



 政府の研究機関が作成する地震保険の研究データの見直しなどにより、地震保険の保険料は全国平均で大きく引き上げとなりますが、お客様のご負担を抑えるために、保険料の改定を数回に分けて段階的に行います。

 次回以降の保険料改定は、今後の研究データを見直し等の影響を踏まえて実施される予定であり、改定時期・改定率ともに未定です。



※将来に渡り値上がり傾向にあると考えられます。数回に分けて段階的にということですので、毎年数%ずつ上がっていくだろうと思っています。



地震保険 新旧保険料比較表

地震保険の保険料は、ご契約物件の所在地と建物の構造区分によって決定します。

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地震保険における建物の構造区分

地震保険における建物の構造区分は、地震に揺れによる損壊や火災による損傷などの危険を勘案し、イ構造・ロ構造の二つに区分されています。セットで契約する火災保険の構造級別により区分されます。




2.補償内容の一部改訂(損害区分の細分化)



これまでの地震保険は、保険の対象に生じた損害の程度に応じて、「全損」「半損」「一部損」の3つの損害区分で分けられ、各々の区分ごとに保険金額の一定割合を保険金としてお支払いてしていました。
今般、損害区分間の保険金支払割合の格差を縮小させるために、「半損」を「大半損」と「小半損」に細分化いたします。

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※ポイントは支払区分が3段階から4段階となり、半損に認定されるか否かで支払われる保険金が10倍違いましたので、半損に近い損害で一部損の認定を受けた場合に多少、不公平感もありました。半損以下の損害区分が細分化されることでこれが緩和されます。



3.割引確認資料の拡大




地震保険の割引制度をより利用しやすいものとするために、割引適用時の確認資料を拡大します。
すでに地震保険をご契約いただいている場合でも、新たに割引適用できる、もしくは割引率が拡大する可能性があります。


■耐震等級割引(耐震等級3:割引率50%)

耐震等級3の割引を適用できる確認資料に、「住宅性能証明書」+「設計内容説明書」の組み合わせを追加します。


■建築年割引

建築年割引が適用されている旨の記載のがある保険証券等を確認資料とする場合、新築年月の記載は不要となります。


※代理店に任せれば、普通は確認しているはずです。が、保険の契約の方式はプロ代理店から兼業代理店での契約まで様々なケースがあるので、ご自身でも念のため確認して頂く事をお勧めします。
 



地震保険に加入の必要はあるのか?

地震保険の度重なる改定という値上げが続いていますが、全国平均にによると2002年で全国平均33,3%の付帯率だったのが2014には全国平均59,3%まで付帯率が上がっております。
大規模震災が起きる可能性がある以上、住宅ローンが残っている方や親族の家等転居先の確保(仮住まい)が難しい世帯には必要性が高いのではないでしょうか。
地震災害で怖いのは、家を失うこと、または住めなくなる状態が長く続くことだと思います。


保険料が値上げになるケースでは改定前に見直しを検討する必要があります。
このタイミングで5年の長期契約を検討してみてください。
5年一時払いにできれば保険料削減の恩恵を一番うけます。それが出来ない場合は長期年払い契約という方法もあります。(保険料据え置き)

保険料が値上げになるケースで改定前に地震保険を見直すのは選択肢の一つです。しかし改定後は損害区分が変わります。
2017年1月以降に地震災害が発生して被災した場合、改定前の損害区分で半損認定されなければ一部損(5%)となります。
改定後であれば小半損(30%)に認定される可能性もあります。このとき保険金の支払いは6倍変わります。地震災害があるかどうか、またどのような形で被災するかは分かりません。

負担する保険料と支払いを受取る保険金のバランス、リスクをよく考えて方向性を検討してみてください。




渡部